京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科所蔵 イスラーム学貴重資料集成
(1) オスマン語貴重資料 2部7冊
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● 『マスナヴィー注釈』 ジャラールッディーン・ルーミー(1273AD没)の作品『精神的マスナヴィー』はペルシア語のクルアーンとも称されるペルシア神秘主義詩の最高峰であり、今日にいたるまで世界中で読まれ、注釈が書かれてきた。こういった事情はルーミーの創設したメヴレヴィー教団の総本山を版図内にもつオスマン朝においても同様であり、同朝の神秘主義思想はイブン・アラビーの思想とともにルーミーの詩および思想に多大な影響・霊感を受けたといわれている。オスマン朝下で著された『精神的マスナヴィー注釈』のなかでも、17世紀のアンカラヴィー、サル・アブドゥッラー、18世紀のブルセヴィーによる注釈は、オスマン朝を代表する思想家の手になるものとして最も代表的かつ著名なものである。今回購入した注釈書はサル・アブドゥッラー、ブルセヴィーのものだが、どちらもかつて一度しか刊行されておらず希少価値を有する(セイフェッティン・オゼゲの文献目録による)。これらの書物はオスマン朝におけるルーミー解釈、さらには神秘主義思想の解明の上で最も重要な書物のうちに数えられるだけでなく、イスラーム世界全体におけるルーミー理解、神秘主義思想の研究においても必要欠くべからざるものと考えられる。 |
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