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吉田松陰とその同志展 未展示品 004

『松本謙三郎君芳野詩』

[English]
解説:

松本奎堂は三河国刈谷藩士の家に生まれた。嘉永5年(1852)江戸に出て、昌平校に学び、碩学鴻儒と交遊して、詩文の名声も次第に高くなった。安政6年(1859)名古屋に出て塾を開いたが、文久元年(1861)には大坂へ移り松林飯山、岡鹿門とともに雙松岡學舎を創った。しかし、詩文に耽溺することを潔しとせず、志を国事に思い致して京都に上り、文久3年(1863)大和行幸の詔仰が出されると、天誅組の義挙を企て、藤本鐵石、吉村寅太郎と並んで総裁職に推された。しかし、諸藩の追討軍との争闘の中で33才で落命した。この詩は、「芳野懐古」と題されているとおり、建武中興・吉野時代の往事に思いを馳せて、勤皇の精神を叙したものである。天誅組の同志達は、京都から五条(奈良)を目指す南行の途次、観心寺の楠木正成の墓前で義挙の盟約を固めたということである。

満山櫻樹映春晴 想見六師會列營

日月争光兩天子 衣冠正位幾公卿

鸞與不返烏頭白 戎馬無休魚尾□

欲問當年南狩事 落花風外響華鯨

  芳野懐古        奎堂衡


[関連人物]

松本奎堂


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