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吉田松陰とその同志展 未展示品 006

『村田清風書』

[English]
解説:

  弟子入則孝、出則弟、謹而信、汎愛衆、而親仁、行有餘力、則以學文

                               源清風敬書

村田清風は、天明3年(1783)4月26日生まれの長州藩士である。文化5年(1808)に初めて藩主毛利齊房に仕えてから敬親に至るまで5代の藩士に仕えた。安政2年(1855)に没するまで約50年間にわたって、藩政の枢機に参画しており、長州の大政治家といっても過言ではない。財政、兵制、学制等、万般にわたって大改革を施し、大きな成果をあげた。藩主の信任も篤く、藩力も著しく伸張した。幕末にあって、幾度か藩の危機に直面しながらも、これを克服し、大義を主唱して国事に鞅掌し、維新の盛挙において赫々たる事績を残すことができたのも、清風の遠慮達識に挨つ点大なものがある。この書は、論語の学而篇の句であり、文教の事に深く留意した清風の事績と思わせる。藩校明倫館の振興を図り、天保12年(1841)には、江戸桜田邸内に有備館を創って文武修業の場とし、郷里の私邸を尊聖堂と称して開放し、師弟の

訓育に大いに貢献したのである。


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