京都大学附属図書館所蔵 『車僧ノ巻物』 [01/22] (一般貴重書・141034・04-40/ク/2別貴)


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 附図 4-40||ク||2別貴 <141034> 1軸 写本 製作年,製作者,書写者不詳 巻子 雲母引白色表紙 本文料紙:斐又は斐楮混合紙 27.0cm 無辺界 1紙不同行 内題なし,標題は書題簽による 本文:漢字交り平仮名文 彩色絵巻(奈良絵本)

 世阿弥作といわれる謡曲『車僧』に取材した一編。小さな車を宿とする禅僧、車僧がある雪の日に嵯峨野に車を立てて四方の景色を眺めていると、愛宕山の太郎坊という天狗が車僧をたぶらかそうと問答を仕掛けてくる。正体を見破られて一度は退散するが、十二天狗を語らって再び現れ、修羅道や地獄の有様を現出させるなど様々な験力をあらわしてみせる。しかし車僧の悪魔降伏の呪により不動をはじめとする神仏が現れ、天狗達を車僧の前に引き据え、以後このような災いをなさないという誓いを立てさせる。天狗達は車僧を拝んで愛宕山へ帰っていく。
 本作品は京都大学所蔵の一本しか知られていない。1941年に京都大学から藤井乙男氏による解説、翻刻付きの複製が刊行されている。物語大成4、『室町ごころ』にも翻刻あり。

(京都大学附属図書館創立百周年記念公開展示会図録より)



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