文献管理ツールとは?
論文執筆に必要な文献をオンラインで蓄積・管理し、論文の引用文献リストを簡単に作成することが可能な、文献管理・論文執筆支援ツールです。
※注意: 文献管理ツールの機能設定にご注意ください
RefWorks
RefWorks社が提供するウェブ上で使える文献管理ツール。
*使い方等でご質問がありましたら、こちらから電子リソースチームまで。
RefWorksを使って・・・
- 先行研究や必読文献の論文リストを作成
- ゼミなどの必読論文リストを作成してグループで共有・公開
- 書いている論文中に参考文献リストを作成
・・・といったことができます。
◆ユーザ登録
RefWorksを利用するには、事前にユーザ登録をしていただく必要があります。
- RefWorks新規ユーザ登録 にアクセスする。(学外からアクセスする場合は、Shibbolethで認証してください。)
- 画面上部に「次でアカウントを作成 Kyoto University」と表示されていることを確認してください。
- 全項目入力して「登録する」をクリックすると登録完了です。
・メールアドレス:末尾が[.kyoto-u.ac.jp]のものに限ります。(こちらにご連絡差し上げることがあります。)*50文字以上のメールアドレスは登録できません。
・ログイン名:ご自分で忘れにくい半角英数字のログイン名(例えばecs-id (a0******)/sps-id (taro244kyodai)など)を入力してください。
・パスワード:4文字以上入力してください。
・お名前:お名前(ex.京大 太郎)を入力してください。
・関連分野:ご所属の研究科/学部等を選んでください。
・ユーザグループ:「大学院生」「学部生」「教員・研究者」「研究生等」「職員等」から選択してください。 - 入力したメールアドレスに登録内容が送付されますので、大切に保管してください。
注意事項
- 1年以上RefWorksにログインしていないアカウントは取り消すことがあります。
- 卒業される方へ
- RefWorksは、卒業生の方も、卒業前に使用していたアカウントのままでお使いいただけるようになっています。卒業後も引き続きお使いになる方はご自分のアカウント情報(プロフィール更新)のユーザータイプを「Alumni」に変更してください。
- Shibboleth認証でご利用であった場合は、通常のログイン方式に変更してください。ECS-IDの有効期限内にRefWorksへログインし、ログイン名を書き換えることによってそのログイン名での通常ログイン方式に変更できます。
- 利用期間は、京都大学がRefWorksを契約している期間になります。また、京都大学の認証方式の変更等により、お使いいただけなくなる可能性もありますことをご承知おきください。
- なお、RefWorksのデータをEndNoteや他の文献管理ツールへエクスポートすることも可能です。
◆ログイン
通常のログインと、Shibboleth認証を使っておこなうものの2種類があります。
■ 通常のログイン
- RefWorksにログイン:RefWorksログインセンターから、ログイン名とパスワードを入力します。
■ Shibboleth認証 *Shibboleth認証とは
- RefWorksログインセンター ⇒ Shibbolethユーザー ⇒ 機関で Kyoto University ・選択し、ログインボタンを押します。
- 京都大学の校章と "Shibboleth Identity Provider Login" という画面が現れたら、ECS-IDもしくはSPS-IDでログインします。
※SPS-IDとECS-IDを両方持っている方は、最初にShibboleth認証をおこなった方のIDでログインしてください。
注意事項
- Shibboleth認証を有効にすると、通常のログインの方法では利用できなくなります。元へ戻したい場合は、画面右上の「プロフィール更新」をクリックして、ログインIDを変更してください。
◆論文情報を取り込んで自分用の論文リストを作る
自分用の論文リスト(例:iPS細胞論文についての論文リスト)を作ることができます。
以下に簡単な使い方を紹介します。詳しい使い方はRefWorksユーザークイックスタートガイドやRefWorks User Guideをご覧ください。
レコードのインポート方法は、データベースによってそれぞれ異なります。 代表的なデータベースのインポート方法説明書
- ■ 論文データベースからダイレクトに論文情報を取り込む
-
- KULINE、CiNiiやScopus、ScienceDirect、医中誌Webなど一部のDBは、検索結果から直接論文情報(タイトルなど)を取り込むことができます。
- ダイレクトインポート対応データベース一覧
- RefWorksインポート方法
ex. ScienceDirect, Scopus, CiNii:検索結果のから (ex. http://ci.nii.ac.jp/naid/110004774758/)
・KULINEからのインポートについては、「KULINEからRefWorksへ文献情報を取り込むときは?」(KULINE-よくある質問) をご覧ください。
- ■ 京大ArticleLinkerからダイレクトに論文情報を取り込む
-
- 京大ArticleLinker
の「論文情報: About This Article」画面から直接論文情報(タイトルなど)を取り込むことができます。
- 画面下の「Option 関連情報を調べる : Search Other Resources 」の「Refworks」から「データ取り込み」をクリック
ex. Gibbons, GW. Action integrals and partition functions in quantum gravity.
Physical review. D, Particles and fields. 15. 1977.
- 京大ArticleLinker
- ■ テキストファイルとして取り込む
-
ダイレクトに取り込めないデータベースのレコードは、テキスト形式で保存したものを取り込むという方法でのインポートが可能です。だいたい以下のような手順になります。
⇒詳しくは:RefWorksインポート方法
ex. CiNii, Web of Science, SciFinder- データベースでの検索結果を自己端末の任意の場所にテキスト形式(*.txt)で保存。
- RefWorksを開き、画面左のメニューから、「レコード」→「インポート」をクリック。
- 先ほどダウンロードしたテキストファイルを指定し、適切なファイルタイプを選択する。
- 「インポート」 ボタンをクリック。
- ■ RefWorks上からDBを検索して論文情報を取り込む
-
- PubMedなど一部のデータベースは、RefWorks上から検索でき、その検索結果の論文情報をダイレクトに取り込むことができます。
- RefWorks にログインし、画面メニューの「検索」→「オンライン・データベース」をクリック。
- 検索するデータベースを選択し、検索
- 検索結果から取り込みたい論文にチェックを入れ「インポート」
- ■ RSSフィードから取り込む
-
ウェブサイト情報やウェブサイト上に記載されている文献情報をRefWorksに簡単に取り込むことができます。
- データベースの検索結果画面でRSSフィードのアイコン
をクリックし、表示されるURLをコピー。
- メニューバーから「検索」→「RSSフィード」をクリック。
- 「RSSフィードURL」にコピーしたURLを貼り付け、「RSSフィード追加」をクリック。
- 登録したRSSフィードをクリックして、インポートしたレコードのチェックボックスチェックをいれ、「インポート」をクリック。
- データベースの検索結果画面でRSSフィードのアイコン
- ■ RefGrab-It(レフグラブ イット)を利用してWebページから取り・桙゙
-
RSSリーダー機能を利用してWebサイト上で配信されているRSSフィードを直接取り込むことができます。※対応ブラウザは、Windows OS (Internet Explorer, FireFox) / Mac OS (FireFox, Netscape)です。
- メニューバーから「ツール」→「RefGrab-It」をクリック
- それぞれのブラウザの説明文中のRefGrab-Itを「お気に入り」もしくは「ブックマーク」に登録します。
- RefWorksに取り込みたいWebサイトを閲覧中に「お気に入り」(また・ヘブラウザのツールバーの「リンク」)から「RefGrab-It」を選択。
- 別ウインドウに表題、URL、作成日、最終更新日などのサイト情報が表示されます。サイト情報をRefWorksに取り込みたいときは「インポート」ボタンをクリック。
- ウェブサイトにISBN, PubMed ID, DOIの情報が含まれている場合は文献情報を自動的に検索して「その他の情報」として別のタブで表示されますので、「その他の情報」タブをクリックします。ページ上にある情報がARTICLES, BOOKS, RSSなど種類別に分かれてリンクが設定されていますので必要な情報のリンクをクリックしてから「インポート」をクリック。
- ■ 手入力で論文情報を書き込む
-
- 画面メニュー「レコード」→「新規作成」をクリック
- 必要な論文情報を書き込んで「保存」する
◆論文リストを公開・共有する
RefShareという機能により、作成した文献リストをフォルダごとに公開・共有することができます。ゼミや研究グループの課題・必読文献リストや自分の業績リスト公開としてご活用ください。
RefShareについて
例:iPS細胞論文についての論文リスト
- RefWorksを契約していない人にもみていただけるURLを生成することができます。
- RefShareで公開したデータベースのWebページをRSS配信することができます。
- RefShareで公開したデータベースのレコードにコメントを付与することができます。
◆論文情報を参考文献の書式で書き出す
RefWorksに取り込んだ論文情報を、自分が書いている論文の引用文献・参考文献(Reference)に書き出す(エクスポート)することができます。
- 投稿雑誌の参考文献書式に合わせてエクスポート(2008年10月現在で1250誌以上の書式で出力可能!!)
- 大学の紀要や、機関独自のデータベース・フ出力フォーマットカスタマイズも可能
- 「Write-N-Cite」という機能をインストールして論文を作成中にWord文書に引用組み込み --> ツール→Write-N-Cite
◆利用マニュアル・ヘルプリンク
- RefWorksとは (by サンメディア株式会社)
- User Guide (動画によるチュートリアル) (by サンメディア株式会社)
- RefWorks2.0 User Guide (by サンメディア株式会社) new! 2013年2月改訂
- RefWorks クイックレファレンスガイド (by サンメディア株式会社)
- RefWorks FAQ (by サンメディア株式会社)
- RefWorksインポート方法説明書 (by サンメディア株式会社)
- 対応データベース (by RefWorks社)
EndNote Basic
Thomson Reuters社が提供する文献管理ツール。同社のプラットフォーム"Web of Knowledge"と連動して利用できます。どなたでもEndNote Basicがご利用いただけます。
EndNote Basicを使って・・・
- オンライン書誌・fータベースから文献情報を取り込み、レコードを管理・保存(1アカウントにつき50,000件のレコード・2GBまでのファイルを保存可能)
- 文献の詳細を編集(ノートやキーワードの挿入、フィールドの修正)
- 3,300種以上の投稿規程のスタイルを搭載し、引用情報や書誌事項をフォーマット
- Microsoft Wordで執筆した論文に、EndNote Basicで管理しているレコードを利用して引用情報を付ける(Cite While You Write機能:プラグインが必要)
- Internet ExplorerやFireFox上でウェブのブラウジング中にオンラインソースをEndNote Basicライブラリーに保存
・・・などができます。
◆アカウントの作成 / ログイン
EndNote Basicを利用するには、ユーザ登録が必要です。ただし、すでにISI Web of Knowledge等のアカウントを持っている方は、そのアカウントでログインできます。
- EndNote Basic にアクセスする。
- アカウントの「登録」をクリックし、画面にしたがって登録する。
◆レコードのインポート
レコードのインポート方法は、データベースによってそれぞれ異なります。
- ■ ISI Web of Knowledge からのレコードインポート
-
- 検索結果ページで、保存先:「my.endnote.com」をクリック。
- すると、選択したレコードがEndNote Basic にエクスポートされる。
- その他、EndNote BasicからPubMedなどを直接検索してレコードをインポートしたり、ISI Web of Knowledge以外のデータベースからもレコードを取り込んだりできます。
- KULINEからのインポートについては、「KULINEからEndNote Basicへ文献情報を取り込むときは?」(KULINE-よくある質問) をご覧ください。
- 詳しくは、下記のヘルプを参照してください。
◆利用マニュアル・ヘルプリンク
- EndNote Web ヘルプ : 目次
- EndNote Web サポート (簡易マニュアルや、FAQなど)
- EndNote basic クイックレファレンスカード [pdf]
- EndNote basic 製品概要
その他の文献管理ツール
文献管理ツールには、他にも有料のものやフリーのものが数多くあります。以下に、少しご紹介します。
*図書館が提供しているサービスではありませんので、障害や質問等にはお答えできません。
◆Mendeley
完全フリーの多機能文献管理ツール。ウェブとデスクトップ両方で文献を管理できます。iPhoneにも対応。文献管理にとどまらず、情報共有を簡単にすることを目的として開発されています。注目度大。
◆TogoDoc
日本発・生命科学者のための文献管理トータルソリューションツール。フリーです。PubMed必読論文を自動推薦してくれます。
◆EndNote (CD-ROM版)
Thomson Reuters社が提供する文献管理ツール(有料)。アプリケーション(CD-ROM)版。
講習会資料など詳しくは医学図書館のページをご覧ください。
◆Zotero
Firefoxブラウザ(ver.2以上)のプラグインとして無償で提供されている文献管理ツール。論文情報や論文ファイルの保存、タグ付け、書誌情報の自動抽出、引用文献形式でのエクスポートなどの機能を備えています。
◆Papers
Mekentosj社が販売するMacintosh用の文献管理ツール(有料)。
文献管理ツールの機能設定にご注意ください
[自動ダウンロード機能の使用禁止]
文献管理ツールには、複数のPDFファイルを一括で自動ダウンロードできる機能を持つものがありますが、京都大学ではご利用いただけません。出版社・学会に「プログラム等を利用した自動操作による一括した大量ダウンロード」(=不適切利用)とみなされ、京都大学からのすべてのアクセスを遮断される場合があるためです。
[認証情報設定の禁止]
文献管理ツールの中には、設定に利用者の認証情報を入力することで自動的に文献を取得する機能を持つものもあります。こちらについても利用者の意図しない場面でシステマティックダウンロードと判断され遮断されてしまうこともありますので、文献管理ツールに認証情報を設定しないでください。
(参考)「文献管理ツールの設定にご注意ください」